洗濯物を干したことがない。
正確に言うと、「ほぼない」。結婚してからの記憶を遡っても、ベランダに洗濯物を広げた記憶がない。物干し竿、たぶんうちにはない。いや、あるのかもしれないけど、どこにあるか知らない。
うちの夫婦は、家事を「やらない」のではなく「仕組みで片づける」ほうに全振りしている。最初に大事なところだけ言うと、ドラム式洗濯機、食洗機、ロボット掃除機。この3つで「干す」「洗う」「掃く」が全部消えた。唯一の手動家事はロボット掃除機のメンテと草むしりくらいです。
三種の神器が揃うまでの話
「令和の三種の神器」なんて言われるドラム式洗濯機、ロボット掃除機、食洗機。うちにはこの3つが全部ある。
ただ、最初から狙って揃えたわけじゃない。
ドラム式洗濯機は、僕が一人暮らしのときから使っていた。一人暮らしの男が洗濯物を干すのが面倒すぎて、「乾燥までやってくれるやつ」を選んだだけ。あの頃の自分、ナイス判断だったと思う。
食洗機は、はるさんと同棲していたときから導入していた。最初から食器を洗いたくなかった。今の家にはビルトインのやつが最初からついていて、そのまま続投。食後に食器を入れてボタンを押すだけ。あの「食器洗わなきゃ……」のストレスがゼロになる。
食器もなるべく食洗機対応のものを選ぶようにしている。地味に苦労したのがプロテインのシェイカー。食洗機対応のやつを探すのがけっこう大変だった。
ロボット掃除機は、家を買ったタイミングで導入した。一軒家だから、各階に1台ずつ。掃除機をかけるという行為そのものを、機械に丸投げした。
がく「もうロボットに全部任せれば完璧じゃない?」
はるさん「トイレと階段は自分でやらないとダメでしょ」
こうして気づけば、三種の神器がフル稼働する家が完成していた。
「干す」という概念がない暮らし
ドラム式洗濯機のおかげで、うちには「洗濯物を干す」という工程がない。
洗濯機に入れる。ボタンを押す。数時間後に取り出す。以上。
「いつ回す?」とか「どっちが干す?」みたいな会話が発生しない。気づいたほうが洗濯機に入れて、気づいたほうが取り出す。これがうちの洗濯の全工程。
唯一の例外は、はるさんのおしゃれ着。たまにお風呂場に何かが干してあるのを見かける。
がく「お、干してる(触れてはいけない聖域だ)」
はるさん「これは乾燥機かけたらダメなやつだから」
僕はそもそも、縮む素材の服を買わないようにしている。セーターを一枚ちびっこサイズにしてから学んだ。
「この服、乾燥機にかけられるかな?」と一瞬でも考える服は、もう買わない。洗濯に気を使う服を所有しないことで、洗濯の判断コストをゼロにした。
これは怠惰じゃなくて、最適化です。たぶん。
家事分担という概念もほぼない
「夫婦の家事分担、どうしてますか?」って聞かれたら、たぶん二人とも困る。
分担するほどの家事がない。
洗濯機を回すのも、食洗機に食器を入れるのも、気づいたほうがやる。「今日はどっちが洗い物する?」なんて話し合いが発生したことがない。
同じ部屋で別々のことをしてる夫婦なので、家事で揉める余地がそもそもない。機械がやってくれるから。
家事を減らした結果、浮いた時間はお互いの好きなことに使っている。仕事をしたり、YouTubeを見たり、Netflixを見たり。「今週末なんもないね」から始まる休日のように、だらだらする自由を満喫している。
機械に頼れない敵:犬の毛と草
ここまで読むと「家事ラクそうでいいな」と思うかもしれない。
ただ、うちには機械では解決できない問題が二つある。
一つ目は、えいちゃん(うちの柴犬)の毛。
柴犬の抜け毛、本当にすごい。換毛期はもちろん、それ以外の時期もなかなかの量が降ってくる。で、これがロボット掃除機に絡まる。ブラシにぐるぐる巻きになる。放置すると動かなくなる。
だから週に1回、僕がロボット掃除機のメンテナンスをしている。ブラシを外して、毛を取って、フィルターを掃除して。「掃除機の掃除」という、なんとも言えない作業。これが僕の唯一の家事かもしれない。
がく「掃除機を掃除するってなんか矛盾してない?」
はるさん「しょうがないでしょ、えいちゃんのせいなんだから」
しかもえいちゃん、ロボット掃除機が大嫌い。動き出すとめちゃくちゃ吠える。だからスケジュール機能を使って、僕らが起きる前の早朝に動かしている。
朝方、薄暗いリビングをロボット掃除機が静かに巡回して、えいちゃんが寝てる間にこっそり掃除を終わらせる。
毛が絡みにくいシリーズも出てるらしいけど、今のがまだ動くからなあ。「壊れたら次はそっちにしよう」とは思いつつ、なんだかんだ現役で頑張ってくれている。
そして二つ目が、草むしり。
一軒家なので、庭まわりや家の外周に草が生える。年に数回、「そろそろやらないとまずいね」となって、二人でがっつり草をむしる。
これだけはロボットにも食洗機にも頼めない。完全に人力。軍手をはめて、しゃがんで、黙々と抜く。終わった後はお互い腰が痛い。
はるさん「腰痛い……」
がく「これだけはどうにもならないね」
家事を極限まで減らした夫婦の、最後の砦が犬の毛と草。地味すぎるけど、これがリアルな一軒家DINKsの現実です。
まとめ:家事を減らすと、夫婦の時間が増える
- ドラム式洗濯機のおかげで「干す」という行為が消えた
- 食洗機、ロボット掃除機で家事の大半を機械に任せている
- 家事分担で揉めないのは、分担するほどの家事がないから
- 唯一の敵はえいちゃんの抜け毛。掃除機の掃除が週1で発生する
- 草むしりだけは人力。一軒家DINKsの宿命
家事に使う時間を減らした分、好きなことに使える時間が増えた。それだけのことなんですけど、これがけっこう大きい。
「洗濯物を干す」という行為がないだけで、毎日がちょっとだけラクになってます。
ちなみに朝食も同じ発想で仕組み化しています。朝食をBASE FOODに固定してからメニューを考える時間がゼロになりました。家電だけじゃなく、食事も仕組み化できます。
さ、浮いた時間でえいちゃんと散歩してきます。

