父の介護で「何のために働くか」が変わった話

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「誰と働くか」と「いくらもらえるか」。

ずっとこの2つだけで仕事を選んできました。

Webマーケター歴14年、この基準で困ったことはなかったし、自分に合った仕事にも出会えていました。

ただ、3年前のある出来事で、その基準がガラッと変わりました。

この記事では、父の在宅介護をきっかけに仕事選びの軸が変わった経験を書きます。

転職を考えている方、仕事のやりがいに悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

目次

父の在宅介護で見た景色

3年前、父の在宅介護が始まりました。

介護って、始まるまでは完全に他人事なんですよね。

テレビのニュースで「介護離職」とか「老老介護」って聞いても、どこか遠い世界の話だと思っていました。

でも実際に始まると、生活が一変します。

一番驚いたのは、介護職の方々の存在です。

父をお風呂に入れてくれる。

体を拭いて、着替えさせて、ベッドに戻す。

それを毎日、淡々と、でも丁寧にやってくれる。

父だけじゃありません。

母のことも支えてくれていました。介護する側の母が倒れたら、全部終わります。

それをわかっているから、母の体調にも気を配って、声をかけてくれる。

正直、この人たちがいなかったら、うちの家族はどうなっていたかわかりません。

うなぎをスプーンで

ある日、父の好きなうなぎを買ってきました。

父はもう自分では食べられない状態だったので、スプーンで一口ずつ食べさせてあげました。

うなぎのタレが口のまわりについて、それを拭いて、また一口。

おいしそうに食べてくれた。それだけで泣きそうになりました。

子どものころ、父に連れて行ってもらったうなぎ屋の記憶がふと浮かびました。

あのときは父が箸で食べさせてくれていた。立場が逆になったんだなと思うと、いろんな感情が込み上げてきます。

このとき強く思ったんです。

「当たり前のことが当たり前にできなくなる」って、こういうことなんだと。

好きなものを自分で食べる。お風呂に自分で入る。

そういう日常を支えているのが、介護や医療の現場だったんです。

がく

あのうなぎの味、たぶんずっと忘れない

人手不足は他人事じゃない

介護を経験してから、自然とこの業界について調べるようになりました。

そこで知ったのが、深刻な人手不足です。

これは介護だけの話じゃありません。医療や物流でも、人が足りていないという現実があります。

あのとき助けてくれた介護職の方々がいなかったら、父も母も、自分たちも立ち行かなくなっていた。

同じような状況の家族が、日本中にたくさんいるはずです。

はるさん

私も介護の会社で働いてるけど、本当に人が足りてないんだよね

はるさんは介護関連の企業で働いています。

夫婦で食卓を囲みながら現場の話を聞くたびに、この問題の切実さが伝わってきます。

自分ごとだったからこそ、聞き流せなくなっていました。

仕事選びの基準が変わった瞬間

気づいたら、仕事を選ぶ基準が変わっていました。

「誰と働くか」「いくらもらえるか」から、「何のために働くか」へ。

この変化を整理すると、こうなります。

以前
基準誰と働くか・いくらもらえるか何のために働くか
きっかけ特になし(自然とそうだった)父の在宅介護
決め手環境と給料「意味がある」と思えるか

この2つが悪いわけじゃありません。

実際、いい環境といい給料のおかげで14年やってこられました。

でも、37歳。

残りの仕事人生を考えたとき、「この仕事に意味がある」と思えるかどうかが、自分にとって一番大事になっていました。

父の介護を通じて、社会の仕組みを支える仕事があること、そしてそこに人が足りていないことを知りました。

だったら自分のマーケティングの経験を、そっちの方向で使いたい。

そう思ったのが、転職を決めたきっかけです。

はるさん

妥協しないで決めなよ

はるさんのこの一言が、背中を押してくれました。

転職とやりがい——「見つける」より「気づく」もの

よく「やりがいのある仕事を見つけよう」と言いますよね。

でも、やりがいって探して見つかるものじゃないと思っています。

自分の場合は、父の介護という予想もしなかった出来事がきっかけでした。

人生の中で「これは他人事じゃない」と感じた瞬間。

そのときの感情に正直に動いてみたら、結果的にそれがやりがいになっていた。見つけたのではなく、気づいたら変わっていたという感覚です。

もし今、仕事選びで迷っている方がいたら、こんなふうに考えてみてください。

  • 「誰と働くか」だけで選んでいないか?
  • 「いくらもらえるか」だけで選んでいないか?
  • 「何のために働くか」という軸はあるか?

すぐに答えが出なくても構いません。

ただ問いを持っておくだけで、いつか選ぶべき道が見えてくるかもしれません。

がく

37歳で気づけてよかった。遅いかもしれないけど、遅すぎることはないと思ってる

まとめ

  • 仕事選びの基準は「誰と・いくら」だけじゃなく「何のために」もある
  • やりがいは探すものではなく、体験から気づくもの
  • 問いを持っておくだけで、選ぶべき道が見えてくる

次の記事では、この「何のために」という軸で実際に転職活動をしてみて、何が変わったかを書きます。

夫婦のリアルな暮らしについてはこちらもどうぞ。

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この記事を書いた人

37歳、無職。住宅ローンがある。奥さんがいます。

元会社員マーケター(BtoB・デジタルマーケ歴8年)。
気になったサービスはまず試してから書くタイプ。

会社員時代は「なぜ売れるか・なぜ伸びないか」を数字で分析する仕事をしていました。

その視点をそのまま、自分のブログ失敗に使っています。

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