「DINKsって日本に何%いるんだろう」と思って検索したことがあった。
意外と答えが出てこない。厚労省のサイトを調べても、総務省の統計局を探しても、「DINKs」という言葉自体が出てこないのだ。
がく「DINKsの割合」で検索しても、ぴったりの答えが出てこない理由がわかった気がした。



「そもそも統計がないなら調べようがないね」
そうなのだ。日本にはDINKsを定義した公式統計が存在しない。
気になったので自分で周辺データをかき集めてみた。
「DINKs世帯」という統計は、日本に存在しない
厚労省の「国民生活基礎調査」でも、総務省の「国勢調査」でも、世帯分類として「DINKs」は出てこない。
理由は単純だ。「DINKs」はもともとマーケティング用語で、行政の統計区分ではない。「共働き+子どもなし」をひとつのカテゴリとして集計する仕組みが、制度として存在しないのだ。
だから「DINKsの割合」を調べようとすると、必ず「定義に近いデータ」を探す作業になる。
一番近い数字は「夫婦のみ世帯、約25%」
公式統計の中でDINKsに最も近いのが、厚労省「国民生活基礎調査」の「夫婦のみ世帯」だ。
2024年時点のデータでは、夫婦のみ世帯は約1,354万世帯で、全体の約25%にあたる。
ただし、この数字には注意点がある。
「夫婦のみ世帯」には、子育てを終えたあとの高齢夫婦も含まれている。純粋に「共働き+子なし選択」のDINKsだけを抜き出した数値ではない。
「選択的に子どもを持たない夫婦」に絞ったデータも存在する。
国立社会保障・人口問題研究所(社人研)「出生動向基本調査」の「夫婦の完結出生児数ゼロ」という項目をもとに、約100万組規模と推計されている。
社人研が「DINKs」として直接集計しているわけではなく、あくまで推計値だ。
40年で2.5倍。夫婦のみ世帯は確実に増えている
「夫婦のみ世帯」のトレンドを見ると、方向性は明確だ。
| 年 | 夫婦のみ世帯数 |
|---|---|
| 1986年 | 約540万世帯 |
| 2024年 | 約1,354万世帯 |
約40年で2.5倍近くに増えている。
一方、「夫婦と子の世帯」は逆の動きをしている。1990年代には全体の約40%を占めていたが、2020年代は約27%まで下がった。
少子化・晩婚化・非婚化が進むなかで、「夫婦ふたりだけ」という世帯が着実に増えている。



「うちの周りにも、子どもなし夫婦が増えてる気がする」



「感覚と一致してるよ。データでも確実に増えてる」
海外のDINKs事情:公式統計は欧米にも存在しない
海外でも「DINKs専用の公式統計」はない。これは日本だけの話ではない。
米国のPew Research Centerは「子どもを持たない選択をする成人」の調査を複数実施している。ただし「共働き+子なし」に限定した定義ではなく、未婚・既婚を問わない集計が多い。そのため「DINKsの割合が何%」とは言い切れない。
欧米でも「選択的子なし」を正確に測る統計は存在せず、日本と同様に「近いデータを読み取る」のが現状だ。
よくある質問
日本にDINKsの割合を示す公式統計はありますか?
ありません。厚労省・総務省ともに「DINKs」という統計分類は存在しません。最も近いデータは厚労省の「国民生活基礎調査」における「夫婦のみ世帯」で、2024年時点で全世帯の約25%です。
日本のDINKs夫婦は何組いますか?
公式統計はありませんが、「夫婦のみ世帯」は約1,354万世帯です。そのうち選択的に子どもを持たない夫婦は、国立社会保障・人口問題研究所のデータをもとに約100万組規模と推計されています。
日本でDINKsは増えていますか?
増えています。「夫婦のみ世帯」は1986年の約540万世帯から2024年の約1,354万世帯へ、約40年で2.5倍近くに増加しました。一方、「夫婦と子の世帯」は同期間で約40%から約27%に減少しています。
まとめ:少数派だけど、確実に増えている
この記事の結論はシンプルだ。
- 日本に「DINKs」の公式統計はない
- 最も近いデータは「夫婦のみ世帯 約25%」
- 選択的子なし夫婦は約100万組規模と推計される
- 約40年で2.5倍近く増加している
少数派であることは確かだが、増え続けているのも事実だ。
「DINKsって珍しいの?」と気になっていた人の参考になればうれしい。DINKs夫婦としての暮らしのリアルはDINKsとは?30代当事者がメリット・デメリットを本音で語るにまとめている。









