「共働き夫婦の家事は、約53%で主に妻が担っている」というデータがある。
でも夫の約65%は「もっと自分が担当しなければならない」と感じているという調査結果もある。
意識はある。でも実態はズレている。
妻は「私ばかりやっている」と感じていることが多い。夫は「やろうとは思っているんだけど…」とモヤモヤしている。その間で、家事分担の話はいつもこじれていく。
我が家は今のところ、家事でお互いに不満はない。共働き・DINKs(子なし夫婦)・在宅勤務メインの夫婦だ。ただ、特別なルールがあるわけでもない。3年間試してわかったのは、「決めすぎない方がうちには合う」ということだった。
この記事では、こんなことを解説する。
- 共働き夫婦の家事分担の実態(最新データ)
- 分担が揉めやすい本当の理由
- 今日から試せる3つのコツ
共働き夫婦の家事分担、実態はどうなってる?
共働きで同じように働いていても、家事の半数以上は妻が主導しているのが現実だ。
ソニー生命保険の2025年調査(20〜30代共働き夫婦1,000人対象)では、こんな数字が出ている。
| 担当 | 家事 | 育児 |
|---|---|---|
| 主に妻 | 53% | 52% |
| 夫婦平等 | 25% | 34% |
| 主に夫 | 15% | 8% |
「夫婦平等」と答えているのは4人に1人だけだ。
「理想は5:5」と考えている夫婦は多い。でも現実には、妻が多くを担っているケースが半数以上を占める。共働きで収入は対等でも、家の中の負担はまだ対等になっていない。
では我が家はどうか。
特に細かく決めているわけではない。食器洗い、洗濯物の取り込み、冷蔵庫の水の補充。どれも「気づいた方がやる」が基本だ。
子なし共働き(DINKs)なので育児負担がない分、家事の全体量はシンプルだ。でも「どちらが何をやるか」という問題は、子どもがいてもいなくても同じように存在する。
家事分担が揉める原因は「見えない仕事」にある
家事分担がうまくいかない原因を一言で言うと、「夫婦で見えているものが違う」からだ。
調査では、夫の約65%が「もっと自分が家事を担当しなければならない」と回答している。意識はある。でも妻の約52%は「もっと配偶者に分担してほしい」と感じている。意識があるのに、なぜズレが生まれるのか。
答えは「やる家事」と「頭の中でこなす家事」の2種類があるからだ。
「今日の夕飯、何にするか」「洗剤がそろそろなくなる」「明日はゴミの日だ」。こういった”家のことを頭で管理する仕事”が、誰か一方の頭の中だけで動いている。これが積み重なると、「私だけが全体を把握している」という疲れが生まれる。
例えばこんな場面。
がく「食器洗っておいたよ」



「ありがとう。洗剤なくなりそうだったの、気づいてた?」



「……全然気づいてなかった」
食器は洗えた。でも「洗剤が切れそう」という情報を頭に置いていたのははるさんだけだった。
家事分担の問題は「やった・やらなかった」だけでなく、「何を頭に置いているか」まで含めて考える必要がある。
家事分担をうまく決める3つのコツ
家事分担に「絶対の正解」はないが、揉めにくい夫婦の多くに共通する考え方がある。
3つのコツを紹介する。
コツ①:担当をガチガチに決めすぎない
専門家や複数の調査が共通して指摘していることがある。「担当を細かく決めすぎると、うまくいかなくなることがある」ということだ。
担当が細かく決まっていると、「それは自分の担当じゃない」という思考が生まれやすい。担当外の家事は、気づいても動きにくくなる。
また、決め事が多いほど「やって当然」という気持ちが膨らむ。できなかった時の不満が大きくなりやすい。
推奨されているのは、「時間があるほうがやる」「気づいたほうがやる」という柔軟な考え方を基本にすること。
うちはこうしてる:



「担当って決めてないんだよね。食器洗いも洗濯も、気づいた方がやる感じで」
コツ②:やり忘れると困る家事だけ「担当」を決める
「全部が曖昧」だと、「向こうがやってくれるだろう」とお互いが思って、何もされない状況も起きる。
そこで有効なのが、「やり忘れると困るもの」だけ担当を決めること。定期的に必要な家事、忘れると問題になる家事だけに絞る。それ以外は「気づいた方がやる」に任せる。
これだけで「なぜやってないの?」という詰め合いがかなり減る。
うちはこうしてる:
- はるさん:お風呂の掃除・朝のゴミ出し
- がく:草むしり・排水溝の掃除
この4つだけ決めて、あとは流れに任せている。
コツ③:話し合いは「責める場」ではなく「仕組みを決める場」にする
家事分担の話し合いがこじれる理由は、たいてい「なんでやってないの?」という詰め合いになるからだ。
「なぜできなかったのか」を責めるより、「どうしたらラクに回るか」を一緒に考える方が前に進む。
決め事が多いほど「やって当然」という気持ちが生まれる。できなかったときの不満も大きくなる。だから決め事は最小限にとどめる方がいい。
うちはこうしてる:



「うちってあんまりルールって感じじゃないよね」



「そうそう。決めすぎない方がお互いラクな気がする」
ガチガチにルールを決めないから、責める場面がそもそも少ない。これがうちには合っている。
まとめ:「5:5」より「続けられる仕組み」を選ぶ
家事分担でよく聞く理想は「5:5」だ。でも、得意・不得意もあるし、仕事の繁閑もある。毎週同じ割合を維持し続けるのは難しい。
完璧な分担より、「揉めずに続けられる仕組み」を選ぶ方が長続きする。
今日からできることをまとめると、こうなる。
- 「気づいた方がやる」を基本にする
- やり忘れると困るものだけ担当を決める
- 話し合いは「責め合い」ではなく「仕組みを考える時間」にする
これが全ての夫婦に合うとは言えない。子どもがいる家庭や、毎日通勤がある場合は、また違う工夫が必要になることもある。でも「決めすぎない方がラクだな」という感覚は、参考になるかもしれない。
朝食の準備という家事をまるごとなくした話はこちら。
→ 共働き夫婦の朝が変わった:ベースフードを57週続けたリアルな話
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DINKsという暮らし方についてはこちら。









